研究内容
相対論的重イオン衝突型加速器によるクォーク・グルーオンプラズマ(Quark Gluon Plasma, QGP)の研究は高エネルギー原子核グループにおいて行なっています。米国ブルックヘブン国立研究所(BNL) のRHIC加速器を用いたSTAR実験と、2009年に稼働を開始したヨーロッパ原子核研究機構(CERN) のLHC加速器を用いたALICE実験 に参加し、高エネルギー原子核衝突による宇宙初期の高温高エネルギー密度状態の実験的研究を進めています。
宇宙元素合成の研究は低エネルギー原子核グループにおいて行なっており、理化学研究所の RIビームファクトリー(RIBF、仁科加速器研究センター)を使って不安定原子核を加速させ、稀少核の超精密質量分析と宇宙元素合成の研究を行なっています。
加速器質量分析法(AMS)による宇宙線生成核種分析や環境放射線などの研究は、応用加速器部門において加速器質量分析法(AMS)やイオンビームを用いた新たな分析手法の研究を行っています。
また、新しい実験装置の開発と応用も行っています。