吸引・反発力の利用

複写機の目に見えぬ内側で，磁石が重要な働きを演じている．この場合，潜像のつくられた感光層に，色のついた微粒子を塗りつけて現像する．この微粒子が，感光層で光を受けなかった部分に付着するようになっている．ここでは，微粒子を感光層の表面に平均にむらなく，塗りつけることが大変重要である．

内側に磁石を組み込んだマグネットローラーが活躍する．微粒子に鉄分を含ませておけば，磁石を近づければ磁極に吸い寄せられるはずである．それは磁力線に沿って吸いつけられるので，先広がりに微粒子同士がつながる．これでセレン層の表面をなでて，感光層に色を塗れば，塗り斑ができにくい．微粒子にはマイナス電荷を与えて，プラス電荷をもつ潜像のところによく付着するようにしておく．