筑波大学大学院博士課程
物理学研究科

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はじめに

筑波大学大学院物理学研究科は5年一貫制の博士課程であり、素粒子物理、原 子核物理、物性物理、プラズマ物理、宇宙物理の各分野から構成され、約50名 の教官により教育と研究の指導が行われています。

筑波大学は豊かな自然に囲まれた研究学園都市の中心にある総合大学です。学 内には物理学研究科が関係する各種センターをはじめ多数の研究施設があり、 最先端の研究が行われています。また、学園都市には多くの国立あるいは民間 の研究所があり、幅広い研究交流が可能です。このように筑波大学は特色ある 素晴らしい研究環境をもっています。

筑波大学は1973年に創設された比較的若い大学ですが、物理学研究科の歴史は 本学の前身である東京教育大学までさかのぼることができます。これまでの研 究成果は、朝永振一郎の「くりこみ理論」に対するノーベル物理学賞をはじめ、 仁科記念賞、日本IBM科学賞など数々の賞に輝き、高く評価されています。最 近の大きな成果としては「トップ・クオークの発見」が挙げられます。このよ うに、つねに物理学の最前線の研究に取り組み、世界に誇れる研究をめざし努 力しています。

21世紀の社会では、創造性に富んだ知的活動がより一層求められ、なかでも、 物理学は重要な役割を果たすものと考えられます。現在、物理学研究科では、 ノーベル物理学賞受賞者である江崎玲於奈学長のもと、大学院の高度化を強力 に進めています。研究科や研究センターには最先端設備が整備され、充実した 研究指導が行われています。また他研究所所属の教官のもとで学生指導が行わ れる連携大学院制度も発足しました。物理学研究科は、独創的な研究を生み出 し21世紀に活躍できる人材を育成する大学院づくりに取り組んでいます。

この研究科案内を通して筑波大学物理学研究科の研究活動にふれていただくと 共に、この小冊子が本研究科をめざす諸君の参考になることを願っています。

筑波大学物理学研究科長
福谷 博仁

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last-update: Jan 28,1997
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