: ガウスの定理
: 微分形のガウスの法則
: 微分形のガウスの法則
二個の独立変数,のうちの一個,たとえばを固定してだけを変化させたときの関数(,)の変化,すなわち
を考えよう.これを関数(,)のに関する偏微分係数という.また二階以上の偏微分係数,/
,/
などの関数が存在し,これらの関数が連続関数であるときには,
の関係が成り立つ.
(,)の全微分は
で定義される.このとき,
の関係が成り立つ.このことは三変数関数(,, )についても同様である.
上式の偏微分の操作を形式的にベクトルの三成分とみなし,
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(1.3.38) |
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(1.3.39) |
とおくと,
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(1.3.40) |
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(1.3.41) |
となる.はナブラ(nabla)と呼ばれる.
() = 一定値とすれば,図1.10のように,これは三次元空間の中の一つの曲面を与える.ここで + が曲面上にあるときは,
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(1.3.42) |
となる.すなわち, を得る.の方向は任意にとれるので,は点において面に直交するベクトルである.は()の勾配(グラディエント;gradient),
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(1.3.43) |
を表す.
: ガウスの定理
: 微分形のガウスの法則
: 微分形のガウスの法則
Masashige Onoda
平成18年4月15日