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: 種々の磁化曲線II : 金属強磁性相,酸化物絶縁体の常磁性相:ニッケルNi,酸化ガドリニウムGdO : 装置の起動方法   目次

測定方法

  1. ギャップを3 [cm]にする.Niの位置が$z = Z$になるように天秤の位置を調整する.
  2. 天秤の分解能を最大にし,値が安定した点をゼロ点とする.
  3. 【ファイル名】を適宜変更する(上書き確認がされないので注意すること).
  4. 【最大電流】を使用する電流値に設定する(別表参照).
  5. 【縦軸最大値】を生じる荷重に合わせて調整する.
  6. 【ステップ】を50 [step],【待ち時間】を1.5 [sec]に設定する.
  7. 【測定開始/再開】をクリックすると,$I_{\rm M}$が0 [A] $\rightarrow$ 設定した最大電流値 [A] $\rightarrow$ 0 [A]のように掃引される.$I_{\rm M}$が0 [A]になったことを確認後,電流反転スイッチを逆方向にして同様のことを行う.
  8. $M$$H$の曲線を求める.
  9. 同様の測定をGd$_{2}$O$_{3}$に対して行う.
天秤が安定しない場合,保護管と試料の接触が考えられるので位置調整を丁寧に行うこと.それでも安定しない場合は,銅の重りを取り付け測定が安定するように調整してもよい. 試料と電子天秤をつなげる棒・サンプルホルダー・保護管はガラス製であり,無理な力が加わると破損するので取り扱いに気をつけること.

Masashige Onoda 平成18年4月7日