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: 常磁性体の性質II : キュリーワイスの法則:酸化ガドリニウムGdO : 装置の起動方法   目次

温度コントローラーの使用方法

以下,プログラマのボタンを”≪≫”,PV(Process Value)表示部の文字列を”「」”,SV(Set Value)表示部の文字列を”『』”で表す.実際に表示される文字列は”()”で記載されている言葉の略記であるので,表示の意味は”()”を参照のこと.
例:≪A≫を1回押す$\rightarrow$「B」,『C』= Aボタンを1回押すとPV表示部にB,SV表示部にCと表示される.
  1. 熱電対が試料の温度を測定できる位置に設定されていること,ヒーター線への出力端子が接続していること,スライダックの出力が0であることを確認する.
  2. 温度コントローラーユニットの電源を入れる.
  3. プログラムの停止を示すRST(Reset)ランプが点灯していることを確認する.点灯していない場合は≪ RUN / RST ≫を長押しする.
  4. ≪enter≫を長押し $\rightarrow$ 「MENU」,『Lu-0』
  5. $\bigtriangleup$≫を1回押す $\rightarrow$ 『PrGm』(Program)
  6. ≪enter≫を長押し $\rightarrow$ 「Ptrn」(Patern)
  7. ≪enter≫を1回押す $\rightarrow$ 「S-no」(Step No.),『2』(ステップ数 = 2)と表示されていることを確認.
    ステップ数 = 2でない時は≪ $\bigtriangleup$≫,≪ $\bigtriangledown$≫を用いてステップ数を変える.
  8. ≪enter≫を1回押す $\rightarrow$ 「SP0」(Set Point No.0),『前回の設定温度』
    $\bigtriangleup$≫,≪ $\bigtriangledown$≫を用いて今回測定する温度にした後,≪enter≫を押すことで設定値の入力が完了する.
  9. ≪enter≫を押す $\rightarrow$ 「ti0」(Time No. 0),『0』と表示されている
  10. もう一度≪enter≫を押す $\rightarrow$ 「SP1」(Set Point No.1)
    ここで,SP0と同じ温度を入力する.次に「ti1」(Time No.1),『2.00』と表示されるので,設定温度を保持する時間を変更したい場合はここで変更する(通常は『2.00』= 2時間となっており測定に十分余裕の持てる時間である).
  11. ≪enter≫を数回押す $\rightarrow$ 「Ptrn」
  12. ≪enter≫を長押し $\rightarrow$ 「MENU」,『PrGm』
    $\bigtriangledown$≫を用いて『Lu-0』に戻す.
  13. ≪enter≫を長押し $\rightarrow$ 「現在の温度」,『設定温度』
    ≪RUN / RST≫を押すと設定温度にするために温度コントローラーが作動する.
  14. 出力調整ダイアル(スライダック)を1.8目盛まで回転させる.
  15. 各温度での測定が終了したらプログラムを停止させ,次の設定温度を入力する.
ヒーター線の接続ミス,熱電対のショートなどが起きると測定装置が壊れるだけでなく火災の危険性もある.ヒーター管・低温用保護管の設置は慣れていないと思わぬ事故を引き起こすことがあるため,初回は必ず指導教員,TAに確認をしてもらうこと.測定中に何かトラブルが起きた場合は至急指導教員,TAに連絡すること.

Masashige Onoda 平成18年4月7日