: 粉末X線回折
: 実験方法
: 実験方法
原料として表1にあるY
O
,BaCO
,CuO,Cuを用いる.YBa
Cu
O
及びYBa
Cu
O
の合成は以下の化学反応式
に基づく.
表 1:
使用試薬
試料名 |
仕様 |
製造元 |
Y O |
粉末 純度99.9 % |
高純度化学研究所 |
BaCO |
粉末 純度99 % |
和光純薬工業 |
CuO |
粉末 純度99.9 % |
高純度化学研究所 |
Cu |
粉末 純度99.9 % |
高純度化学研究所 |
- (3.1),(3.2)式を満たすように試薬を計量し,乳鉢で偏りが無いように混合する.
※今回の実験では1人1枚のペレットがあれば充分なので,1人分の試料が約0.7 [g]程度になるように秤量すること.
- 混合物をアルミナるつぼに入れ,電気炉に入れる.YBa
Cu
O
の焼成は全て空気中で行い,YBa
Cu
O
は窒素雰囲気中で行う.仮焼として電気炉の温度を4.5時間で900 [℃]まで上昇させ12時間保持した後,室温に戻す.
※電気炉の温度の昇降と保持は電気炉用温度コントローラーにプログラムを入力することで行われる.
- 仮焼によって得られた混合物を粉砕混合する.
- 粉砕混合した物質を加圧容器(超硬圧粉治具)加圧容器に入れ,圧力200 [kg cm
]で,ペレット状に成形する.
※加圧には油圧ポンプをを用いる.加圧の際,加圧容器やシリンダーに無理な負荷がかからないように注意が必要である.
※ペレットの厚みは入れる試料の量で決まる.
- 芯抜き用治具によって加圧容器からペレットを取り出す.
- ペレットをアルミナるつぼに入れ,電気炉で本焼成する.本焼として電気炉の温度を約4.5時間で930 [℃]まで上昇させ24時間保持した後,15時間で870 [℃]まで下げ,室温に戻す.
Masashige Onoda
平成18年4月11日