実験物理と計算機

3学期 第4回 戻る 次へ

参考書
Unix計算機を使った物理学実験」(新井/板倉)
41〜44ページ
第6章、力学/天体物理(その1)

6-1、微分方程式の数値解法

一階常微分方程式

  1. 系の状態変数ベクトル y
    系の時間的振る舞いを記述
  2. 相空間
    ベクトル y の張る空間
  3. 系に作用するベクトル場 f( x, y)
    力や加速度を表す
  4. 一階常微分方程式

二階常微分方程式

  1. 二階微分方程式
  2. 一階微分方程式への変換
  3. 調和振動子の例

流れと軌道

  1. 流れの速度場 f(x)
  2. 直感的理解
    水の流れに浮かぶ花びら
  3. 平衡点 f(x) = 0
    全く動かない点
  4. 初期条件 x = x0
  5. 軌道 x(x0 , t)
  6. 流れ(Flow)と軌道(Trajectory) -調和振動子の場合-

数値解法

  1. f(x) = αx+β の場合
    解析的に解ける
  2. それ以外の場合
    一般には解析的に解くのが困難
  3. 数値解法
    差分方程式による近似
  4. 差分方程式
  5. いろいろな近似解法
  6. ルンゲ-クッタ法

6-2、研究課題I -ベッセル方程式-

ベッセル方程式と物理学

  1. ベッセル方程式
  2. 球座標系や円筒座標系で問題を取り扱うときに必要
  3. 電磁気学や量子力学と関係が深い
  4. 一般解はベッセル関数( 第1種 Jn(x) 、 第2種 Yn(x)
    物理数学で特殊関数と呼ばれるものの1つ

数値解法のヒント

  1. n=0 の場合のベッセル方程式
  2. J0(x) に対する初期条件
  3. 一階微分方程式への変換

6-3、人工衛星の軌道計算

ニュートンの運動方程式

  1. 人工衛星と地球との2体問題
  2. 人工衛星の質量<<地球の質量なので、
    • 重心は地球の中心で、これを座標原点にとる
    • 換算質量は人工衛星の質量となる
  3. 万有引力を中心力とする1体問題
  4. 運動方程式

6-4、研究課題II -人工衛星-

数値解法のヒント

  1. 位置と速度に対する初期条件が大事
  2. 一階微分方程式への変換