実験物理と計算機

3学期 第5回 戻る 次へ

参考書
Unix計算機を使った物理学実験」(新井/板倉)
44〜45ページ
第6章、力学/天体物理(その2)

6-5、ボイジャー2号の木星による重力加速

宇宙探査機の飛行原理

  1. ロケットの推力だけでは不可能
  2. 惑星との接近遭遇を利用して飛行
    Swing-by 航法
    1. 木星との接近遭遇は土星への飛行に必要な速度を与える。
    2. 土星との接近遭遇は冥王星への飛行に必要な速度を与える。
    3. .....
  3. 惑星との”弾性衝突”によって、惑星から推進エネルギーを得る。
  4. 介在する力は重力
    重力加速

木星とボイジャー2号との運動学

  1. ボイジャー2号の質量<<木星の質量
  2. 軌道運動をしている”壁”との弾性衝突
  3. 特別な場合 -正面衝突-
    現実的ではないが、これに近い状況は有りうる。
    1. 接近遭遇前のボイジャー2号の速度0
    2. 木星の速度V (=軌道運動の速度)
    3. 接近遭遇後のボイジャー2号の速度2V

軌道の予測

  1. 木星の重力場内での運動
  2. ボイジャー2号と木星との2体問題
  3. 接近遭遇前の位置と速度を敏感に反映
  4. 接近遭遇後の最終軌道が設定軌道に一致するように調整
  5. 運動方程式

6-6、研究課題III -重力加速-

数値解法のヒント

  1. 位置と速度に対する初期条件が大事
  2. 一階微分方程式への変換