物理学BI

1学期 第1回 戻る 次へ

参考書
寺田寅彦著「柿の種」(岩波文庫)
G. ベイトソン著「精神の生態学」(思索社)
永井均著「ウィトゲンシュタイン入門」(ちくま新書)

五感・物理学・規則

寺田寅彦

  1. 物理学者・随筆家・俳人
    夏目漱石の弟子
  2. 「感覚と物理学」
    高度な数式を使う物理学も
    人間の五感(視・聴・嗅・味・触)が基礎
    →自然についての知識・経験のもと

    トルストイのおとぎ話
    -牛乳の「白」を目の見えない人に伝える-
    「雪のようだ」 「そんなに冷たいか?」
    「白うさぎのようだ」 「そんな毛深く柔らかいのか?」


G. ベイトソン

科学とは宇宙の不思議を考えるための規則集

  1. コミュニケーション論の視点
  2. 科学することの根源を探る

L. ウィトゲンシュタイン

自分で規則を創ってゆく一種のゲーム

  1. 独創的な言語哲学
  2. 哲学することの根源を問う

科学のレッスン

繰り返し立ち返る場所

  1. 身の回りの「不思議」を五感で感じる。
  2. 既にある規則で考える。
  3. 新しい規則を創る。

宿題

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寺田寅彦の随筆について

どれか一編を読み、そこに述べられている「不思議」 を考察しなさい。
ヒント:青空文庫版 「随筆集1」または 「随筆集2」などを参照