: ブロッホの定理
: 電子状態とバンド構造
: 固体における電子状態
目次
「価電子を取り出した正電荷をもつ原子心をぬりつぶし,それによるポテンシャル中を価電子が自由に動き回る」(金属の価電子=伝導電子)Drudeによる固体電子論の基礎的考察に使われた.
一様なポテンシャル中での電子に関するシュレーディンガー方程式
エネルギースペクトル:放物線型
エネルギー等高線:球型
電子のつまった最高の準位=フェルミ準位
空間におけるフェルミ準位上でのエネルギー等高線=フェルミ面
波動関数に対する周期的境界条件
の体積要素の中に含まれる状態数:
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(3.2.4) |
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(3.2.5) |
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(3.2.6) |
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(3.2.7) |
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(3.2.8) |
状態密度(スピン自由度 2倍)
総数の電子を収容したときのフェルミ波数とフェルミエネルギー
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(3.2.9) |
原子が個あり,各原子が個の価電子を供出した場合
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(3.2.10) |
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(3.2.11) |
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(3.2.12) |
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(3.2.13) |
※ 古典論
エネルギーの最も低い状態では電子はすべて静止している.有限温度での電子の平均速度は
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(3.2.14) |
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(3.2.15) |
フェルミ面上の電子は基底状態でありながら,上記の値よりも高速で動いている.(パウリ原理による)
有限温度における電子の振る舞い
分布関数(エネルギーの量子状態に存在する電子の平均数)に基づいて考える.
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(3.2.16) |
の条件
励起可能な電子 = フェルミ面近傍の電子(
)
フェルミ球の外で
となる領域 =
有限温度における分布関数
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(3.2.17) |
比熱の計算
縮退した電子系のもつ内部エネルギー
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(3.2.18) |
電子比熱
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(3.2.19) |
金属の全比熱
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(3.2.20) |
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(3.2.21) |
: ブロッホの定理
: 電子状態とバンド構造
: 固体における電子状態
目次
Masashige Onoda
平成18年4月7日