: 電気抵抗の接続
: オームの法則
: ジュールの法則
図2.4のような閉じた導線回路を考え,その内部の閉曲線
閉曲線に沿ってオームの法則(2.2.7)を線積分すると,
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(2.2.19) |
となる.電流は閉回路のなかを一定の方向に流れているのだから,電流に関する線積分は0になるはずがない.この矛盾は,導線回路のすべての場所でオームの法則が成立するとしたことによるもので,実際には起電力が必要である.すなわち電池の内部では(2.2.6)で表される電場の他に,電流を流し続ける電場
があって,
![$\displaystyle \mbox{\boldmath$i$}(\mbox{\boldmath$r$})
=
\sigma \left [ \mbox{\...
...ox{\boldmath$r$}) + \mbox{\boldmath$E$}^{\rm ex}(\mbox{\boldmath$r$}) \right ],$](img493.png) |
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(2.2.20) |
が成立すると考えなければならない.
は電位
で表すことのできない非保存的な電場である.上式を用いると,
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(2.2.21) |
となり矛盾を生じない.ここで
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(2.2.22) |
を起電力という.
Masashige Onoda
平成18年4月15日