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: 第7回演習問題 : 定常電流 : 電気抵抗の接続

キルヒホッフの法則

「キルヒホッフの法則」とは,どんな複雑な回路の場合でも,回路内の電流の分布を決めることのできる法則である.
第1法則
回路の任意の点において,その点に流入する電流を正,そこから流出する電流を負とすると,これらの電流の代数和は0である.
$\displaystyle \sum_{i} I_{i} = 0.$     (2.3.26)

第2法則
回路内の任意の閉回路に一定のまわる向きを指定しておき,その向きと同じ向きの電流は正,反対向きの電流は負とし,起電力は電流を正の向きに流そうとするときを正とし,反対向きに流そうとするとき負とする.このとき,この閉回路における起電力の代数和は,その閉回路における電圧降下の代数和に等しい.
$\displaystyle \sum_{i} \phi_{i}^{\rm ex} = \sum_{j} R_{j} I_{j}.$     (2.3.27)





Masashige Onoda 平成18年4月15日