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第17回演習問題
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特殊相対論への道
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動く時計の遅れ
マクスウェル方程式の不変性
物体に対して静止している慣性系をO
-
系(S
系)とし,それに対して
軸方向に
の速度で運動している慣性系をO-
系(S系)とする.このとき,両座標系における座標値の間には(8.2.19)式で表される関係がある.S系において,マクスウェルの方程式
8.3
,
(8.6.28)
(8.6.29)
(8.6.30)
(8.6.31)
が成り立っているとする.これらを物体に対して静止しているS
系に変換すると,どうなるだろうか?
ローレンツ変換に伴って,
と
とが次のように変換されるとする.
(8.6.32)
(8.6.33)
また,電流密度と電荷密度の変換は,
(8.6.34)
(8.6.35)
で与えられるものとする.さらに,
と
のローレンツ変換による変換性を次のように定める.
(8.6.36)
(8.6.37)
このとき,S
系においてもS系のそれとまったく同形のマクスウェルの方程式が成立する(証明略).
第17回演習問題
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第17回演習問題
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特殊相対論への道
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動く時計の遅れ
Masashige Onoda 平成18年4月15日