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: 自動システムの概要 : 電磁石の特性 : 装置の起動方法   目次

測定方法

以下,プログラム画面上に出てくるプルダウンメニュー・ボタン・チェックボックスの名称は"【 】"で示す.
  1. ギャップを3 [cm]にする.ホール素子面と磁場方向が直角になるようにする.
  2. ホール素子の位置が図11のように電磁石の中心よりも1 [cm]程度下になっていることを確認し,その位置を基準位置として記録する.
    図 11: 磁場分布測定の見取り図
    \includegraphics[width=0.5\textwidth,bb=220 340 770 800]{jiba.eps}
  3. 【ファイル名】を適宜変更する(上書き確認がされないので注意すること).
  4. 【励磁電流($I_{\rm M}$)】を使用する電流値に設定する(表2参照).
  5. 【ガウスメーターレンジ】,【縦軸最大値】,【マイナス符号】を測定する磁場に合せて調整する.
  6. 【移動距離】は装置点検の段階では5 [mm],本測定では100 [mm]とする.【測定ステップ】は1 [mm]のままでよい.
  7. 【励磁開始/再開】をクリックすると設定電流まで電磁石が励磁される.画面右下の測定結果X・Yにそれぞれ電流値 [A]と磁場 [G]が表示される.設定値と実際の電流値が若干異なるので,励磁後の正確な電流値を記録しておく.
  8. 電磁石の励磁後,【測定開始/再開】をクリックすると指定した移動距離・移動ステップで磁場分布を測定する.
  9. 磁場分布測定後は【モーター復帰】を用いてガウスメーターの位置を測定前の位置に戻し,【消磁/終了】ボタンで磁場を落とす.
  10. 得られた結果を図示し,磁場中心位置$z_{\rm c}$を決定する.その後,差分法により磁場勾配を求め ${\rm d}H/{\rm d}z$$z$を図に示し,磁場勾配の値が最大の位置$Z$を決定する.
    $\displaystyle \frac{{\rm d}H(z + 0.05)}{{\rm d}z} \approx \frac{H (z) - H(z + 0.1)}{0.1}.$     (2.21)

  11. 上記の操作をギャップ6 [cm]についても行う.
  12. ギャップ = 3 [cm],6 [cm],それぞれの場合において以下のパラメーター$c_{1}$$c_{2}$$c_{3}$を決定する.
    $\displaystyle H(z_{\rm c}) = c_{1}I_{\rm M},$     (2.22)


    $\displaystyle \frac{{\rm d}H(Z)}{{\rm d}z} = c_{2}I_{\rm M},$     (2.23)


    $\displaystyle \frac{H(z_{\rm c})}{H(Z)} = c_{3}.$     (2.24)

以上で$M(z = Z)$$H(z = Z)$の解析手順が整ったことになる.

測定中にプログラムが応答しなくなった場合,【一時停止】をクリックした後に【励磁開始/再開】,【測定開始/再開】を再クリックする.それでもプログラムが応答しない場合は指導教員あるいはTAに連絡すること.このことは次に行う磁化測定についても同様である.


Masashige Onoda 平成18年4月7日