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連続体の力学

第6章では弾性体あるいは流体の変形や運動について考えてみよう.これを連続体の力学という.質点または質点系の力学に比べると,現象が複雑であるので,それだけ難しい.

物体の変形に伴う現象を取り扱う力学は,質点の力学に比べると著しい違いがある.その一つは現象の複雑さ,豊富さである.物体が莫大な数の粒子の集団であることを考えると,その運動の複雑さは当たり前であって,むしろそれが物理学の対象になることが不思議なくらいである.しかし複雑なだけに,興味深いことが一杯である.




Masashige Onoda 平成18年4月15日